山の怖さ知って 県警、遭難救助の動画公開

山の怖さ知って 県警、遭難救助の動画公開

(中日新聞web2018年10月18日より)

 長野県警が公式ホームページで公開している山岳遭難救助活動の動画が再生数を伸ばしている。今年1月から公開を始め、10万回以上視聴された動画もある。県警は、山岳遭難救助隊員が撮影した生々しい現場の映像を通し、危険を伴う登山への注意を促している。

 雪が残る春の尾根筋で、遭難者がいるテントに近づく救助隊員。強風が吹き付ける音だけが響く。「どうした?」。到着した隊員の問い掛けに、テント内にいた遭難者が「滑落して脚が…」と弱々しく答えた。歩けない遭難者を隊員が背負って移動し、ヘリコプターに収容した。

 白馬岳での遭難現場を撮影した約3分半のこの動画は5日現在で、13万8000回以上再生されている。単独で山に入った遭難者が登山道から100メートル滑落。携帯電話を紛失し、テントでビバークしていた。会社の同僚からの通報で遭難が発覚し、発生から3日目に遭難者を救助した。

 動画の最後には「遭難者が無事に生還できた理由が分かりますか」と文字で視聴者に問い掛ける。理由として「同僚に行き先、日程を伝えていた」「登山計画書を提出していた」などを挙げた。その上で▽救助要請できない▽捜索開始まで時間を要する▽発生する全てのことに1人で判断し、行動しなくてはならない-と単独登山の危険性を訴えている。

 県警は2カ月に1回のペースで追加し、ゲレンデ以外で滑るバックカントリースキーや雪山登山で道に迷った遭難など動画4本を公開。それぞれ2万回以上視聴されている。動画は、隊員のヘルメットに取り付けられた小型カメラの映像を中心に編集。隊員目線の映像からは命懸けの救助現場の臨場感が伝わる。

 県警山岳安全対策課の山崎敏郎次長は「登山前に見てもらえれば、山の怖さを知ってもらえる。映像から現場の状況を感じ、遭難防止に役立ててもらいたい」と話す。「長野県警動画コーナー」で検索。

長野県警リンクhttps://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/movie/sounankyujo.html

遭難の岐大生救助 北ア槍ケ岳

遭難の岐大生救助 北ア槍ケ岳

(中日新聞web2018/10/29から)

長野県大町市の北アルプス槍ケ岳北鎌尾根(標高約2800メートル)で27日、愛知県一宮市の男子大学生(19)が低体温症のような症状で動けなくなった遭難事故で、長野県警は28日、大学生を近くの山小屋に収容した。大学生にけがはなく、意識もはっきりしている。天候が良ければ、29日に同県松本市の病院に搬送する予定。

県警ヘリが28日午前6時25分ごろ、救助に向かい、大学生の生存を確認した。天候不良のためヘリによる救助は断念し、県警山岳遭難救助隊員ら7人が地上から向かい、大学生を山小屋に運んだ。

大学生は岐阜大工学部2年で、同大によると、工学部1年の男子大学生、OBの30代の男性会社員と一緒に登っていた。

同行した2人は28日、松本市の上高地へ下山。男性会社員は「朝晩は凍り、予想以上の積雪もあって、思ったより行程が進まなかった。登れば登るほど厳しい状況で、1人の体調が悪くなった」と語った。

3人は槍ケ岳山頂を目指し、27日午前4時に北鎌尾根の独標を出発。午前10時半ごろに1人が動けなくなったため、男性会社員らはテントをマット代わりにして大学生を寝かせ、寝袋とヤッケで包んでいた。

妙義山で滑落か 75歳男性が死亡 群馬

妙義山で滑落か 75歳男性が死亡 群馬
2018.10.30 (産経新聞 THA SANKE NEWSから)

28日午後4時10分ごろ、富岡市妙義町諸戸の妙義山登山道で、東京都江戸川区東小岩の無職、河野寛司さん(75)が遺体で見つかった。発見場所は崖下約70メートルの地点で、富岡署は滑落したとみて調べている。

同署によると、河野さんは8人で登山をしていた。同日午後、「グループの1人が行方不明になった」と消防に通報があり、捜索していた